今大会の参加者が待ちに待った高嶋ちさ子さんの登場です。開演は午前11時だったのですが、朝食を済ませた参加者が早くも会場の入り口に並び始めてスタッフを慌てさせました。
入場整理券が配られ、大きな混乱もなく800人以上がきちんと腰を降ろして開演を待ちます。司会者の紹介で登場された高嶋ちさ子さんの美しい立ち姿に、一堂、一瞬息を呑みました。
そして演奏・・・。すばらしい・・・。表現する言葉を失います。
モンティ作曲のチャルダーシュなど4曲を演奏された後、すこしお話されて、ちさ子さんのお姉さまが登場。今回、高嶋ちさ子さんがダウン症協会の全国大会に出演いただいたのは、このお姉さまのご縁です。そう、お姉さまもダウン症者。いまはGAPでお仕事をしておられます。そのお姉さま未知子さんも加わって「となりのトトロ」と「世界で一つだけの花」を演奏。会場の全員が一緒になって合唱するなど、おおいに盛り上がる演奏でした。
途中、鹿児島県から参加していた会員の岩元綾さんが登場して、綾さんの好きな「千の風になって」で、綾さんの英語の詩の朗読とちさ子さんの演奏のコラボレーションも披露されました。
その後、ちさ子さんは楽器を置き、未知子さんとご両親も登場されて、未知子さんとちさ子さんか小さかった頃から現在に至るまでのいろいろなお話をされました。ちさ子さんは、トークも上手で、しかもお母様とお父様からも、しっかりと率直なコメントが続き、司会者もたじたじ・・・。
お話を伺っていると、まだ、今ほどには世間にダウン症自体が認知されていない時代に未知子さんを育てられたご苦労が偲ばれました。
■閉会