●準 備
昨年の7月、急遽、山梨県で全国大会の開催を引き受けることになったのですが、山梨県支部は会員数からしても中規模の支部であり、これまでに大きなイベント等の開催経験もなかったことから、すべてが未知数の中でのスタートでした。準備に取りかかる上で私たちは、「自分たちが楽しく準備できる大会にしよう」、また「私たちのメッセージをできるだけ多くの会員の方々に伝えよう」と決め、大会の準備を進めてきました。
●第一日目
大会の一日目は午後1時から、山梨県立わかば養護学校のみなさんによる和太鼓演奏、ロックそうらん節の踊りで幕が開きました。勇壮な演技に続いて、山梨県の紹介や「ふじ山」の演奏、「いのち」の合唱の後、大会の開会が宣言されました。また今大会では、県立八ヶ岳少年自然の家を会場として「siblings camp」が同時開催となりました。開会式の後、キャンプ参加者の出発式が行われ、キャンプの参加者39名とボランティアスタッフ52名がキャンプ会場へ元気に出発していきました。
キャンプの初日、初めて出会った友達とスタッフはそれぞれ最初、少々不安そうな表情でした。でも、キャンプ会場に着き、自分たちで薪を割ったり、ご飯をつくったりしているうちに、みんなの顔がだんだんと笑顔に変わっていったそうです。世界で一つだけのオリジナルペンダントを作ったり、ナイトハイキングをしたり、満天の星空のもとでキャンプファイヤーを楽しんだりと、いっぱいの思いでとたくさんの友達ができたようでした。
メイン会場では6つのグループに分かれて、
○幼児期から就学まで
○中学校時代、高校時代
○作業所をめぐって
○きょうだいのこと
○福祉活動と親の会の活動
○余暇支援
の各テーマに沿って意見交換が行われました。
楽しみにしていた夜のナイトハイクは、残念ながら空が雲に覆われて星は見えず、中止になりました。しかし、山梨県立科学館の加賀美主任が、プロジェクターを使って星について大変興味深い解説をしてくださいました。
●第二日目
大会の二日目は、山梨医科大学の高田谷先生指導のもと、「動いて、遊んで、考えて 〜何ができるかな〜」をテーマにしたレクリエーションが行われました。会場内で跳ねたり、踊ったり、思いっきり体を動かしました。
午後からは、
○フリーアート
○連鶴
○かざぐるま
○シーダローズアレンジメント
○押し花アクセサリー
○アートバルーン
○水墨画
の創作活動が行われ、参加者は思い思いに作品の制作に取り組んでいました。また、Tシャツ作成コーナーで作った、自分の作品や記念写真をプリントしたTシャツ等は、大会のいい記念になったのではないかと思います。
全国のみなさんから出典していただいた作品と、作品のイメージに合った詩を組み合わせた「詩と絵のコラボレーション展」の作品も展示されました。鑑賞した方々は、感動と新たな発見を得ることができたようです。
●第三日目
大会最終日の三日目には、グループワークの結果報告やキャンプ状況のビデオ上映の後に、閉会式が行われました。あっという間の3日間でしたが、八ヶ岳高原の爽やかな気候の中、お天気に恵まれ、本当にすばらしい3日間を過ごすことができました。
唯一残念だったのは、みんなが大きな声で「ふじ山」の歌を歌ったにもかかわらず、富士山の姿を見ることができなかったことです。機会がありましたら是非、また富士山を見に山梨にお越しください。山梨県支部一同、お待ちしています。【山梨県支部:石川善文記】