夢色模様 ― ダウン症の人たちが創る「さをり織り」の世界 ― 今回は、 「さをり織り」の展覧会の二本立てになっています。 「さをり織り」をご存知ですか。大阪の城みさをさんが1968年、57歳のときに始められた、何物にも縛られない自由な手織りです。織り機の前に座ったその日から織ることができる手軽さと自由な精神は、またたく間に人々を魅了しました。今や愛好家は5万人を超え、世界40カ国にも広まっています。 ダウン症をもつ人たちの多くが、「さをり織り」を習い事としてだけでなく学校や作業所などで日々楽しんでいます。初心者、ベテランを問わず作品は個性的で、色・素材・模様・質感ともに同じようなものは一つとしてありません。約55名・145点にのぼる縫製せずに織ったままの「さをり織り」は、まさに圧巻です。 |
財団法人 日本ダウン症協会は、平成12年度から短期事業として「ダウン症児者の芸術創作活動」を展開しています。第6回となる平成17年度は、NPO法人「さをりひろば」にご協力いただき、「さをり織り」の展覧会と、関連した講演会・ファッションショー・ダンスを盛り込んだステージイベントを開催します。