作者紹介


           (画像をクリックすると拡大されます)
■ ジュディス・スコット

   Judith Scott

1943年生。アメリカ・オハイオ州出身。44歳から、オークランドにある障害者のためのスタジオ、クリエイティブ・グロウス・アートセンターに通い始める。糸を巻きつける独自の手法を編み出し、巨大繭玉のようなオブジェを制作。世界的に高い評価を得る。

2000年 ローザンヌ、アール・ブリュット美術館 「メタモルフォーシス」
2000年 東京、資生堂ギャラリー 「メタモルフォーシス」
2000年 バルチモア、アメリカン・ヴィジョナリー・アート美術館
      「Treasure of the Soul」
 


■ 小川 滋
  
  Shigeru Ogawa

1949年生。東京都出身。1969年から、滋賀県にある、知的障害者更生施設もみじ寮・あざみ寮に暮らす。はじめて粘土に触ったのは1986年。鼻歌を歌いながら、粘土を丸める指先から、不思議な形のオブジェが次々に転がりでる。

2002年 大津西武催事場 アウトサイダーアーティストと鯉江良二・展「土踊る」
1998年 京都文化博物館「生の芸術展」
1998年 ローザンヌ、アール・ブリュット美術館「 Art Incognito 」

■ 堀田 哲明

  Tetsuaki Hotta


1949年生。京都府出身。1968年京都府にある、知的障害者更生施設みずのきに入所し、日本画家の故西垣籌一による絵画教室に参加。1970年頃から30年間、家をモチーフに絵を描き続ける。シンプルな構図の反復と、詩情漂う色使いが特徴。

2001年 ベルギー、Musee de l’Art Differencie 「Copier/Coller 」
1998年 京都文化博物館「生の芸術展」
1998年 ローザンヌ、アール・ブリュット美術館「 Art Incognito 」
1998年 東京都美術館「魂の対話展」
 

■ 大江 正彦

  Masahiko Ohe


1965年生。大阪府出身。幼いころは身体が弱く、絵を描くのが唯一の遊びだった。動物、なかでも犬が大好きで、大きな画面にアクリル絵具を厚く盛って描いた犬の絵は、生命力に溢れて圧巻。自宅近くのアトリエで制作し、毎晩寝る前には素描を欠かさない。

2001年 横浜市民ギャラリー「スーパーピュア展」
1999年 東京都美術館「このアートで元気になる エイブル・アート‘99」
1998年 東京都美術館「魂の対話展」
1994年 大阪府立現代美術センター「大阪日曜画家展」

■ 水野 由紀子

  Yukiko Mizuno


1972年生。静岡県出身。幼いころから絵に親しみ、毎晩夕食後、テレビを見ながら絵を描くことが日課となっている。225色の油性ペンで、細い線を根気よく塗り重ね、旅行の想い出や室内のようすを描く。大胆に平面化した構図と非写実的な色使いが斬新。
■ 前野 勉

  Tsutomu Maeno


1973年生。鹿児島県出身。1981年、知的障害者更生施設菖蒲学園に入所。木工や和紙作りには興味を示さなかった彼が、刺繍に出会うや、独自の世界を開花。糸のもつれやからまり、玉止めが抜けて歪んだ布目や布地の破れにユニークなスタイルを誇示する。
■ 舛次 崇

  Takashi Syuji


1974年生。兵庫県出身。武庫川すずかけ作業所の絵画クラブで絵と出会う。熱烈な阪神ファンで、甲子園球場のポールばかり描いていた彼が、ある日、植木鉢を描いた。黒のコンテで、画面の下端からぐいぐい描かれた植物は、画面を突き抜けて伸びていく。

2001年 横浜市民ギャラリー「スーパーピュア展」
2000年 ロッテルダム、ヘーレンプラーツギャラリー「Free Mind Holland-Japan 」
2000年 富岡市立美術博物館「よろこび・びっくりアート展」
1999年 東京都美術館「このアートで元気になる エイブル・アート‘99」

■ 高木健一郎

  Kenichiro Takagi


1981年生。三重県出身。10歳のとき、ダウン症の子供たちのアトリエ「エレマンプレザン」設立に参加、現在に至る。お気に入りのモチーフは四角形。折々の感情を色に乗せ、文字や数字、身振りの動きもとりいれて、彼の四角形は実に豊かな表情を見せる。

1999年 三重県立美術館
「無垢の芸術 アトリエ・エレマン・プレザンに集う17人の作家たち」
1997年 川崎市市民ミュージアム
「無垢なる魂 アトリエ・エレマン・プレザンの作家たち」