ダウン症児者の芸術創作活動
アートコレクション No.4



CONTENTS


細川 真吾


藤原 直也


藤山 晃代


小西 宏幸

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佐藤 辰哉

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ほっとハウス


細川 真吾
(ほそかわ しんご)

株式会社イエローハット
関東物流センター 勤務

真吾は27歳、物流センターで仕事をしています。高校を卒業して家に近い美術教室で、伊藤先生に絵を習っています。月3回の木曜日、夜7時から教室に休みなく通います。先生の励ましもあり、2008年1月28日から1週間、川口駅近くのギャラリーで個展を開くことになりました。本人はとてもはりきっています。





 


 

作品はすべて油彩


 


藤原 直也
(ふじわら なおや)

依田窪南部中学校1年


ぼくは、中学校の自律学級で勉強しています。中学に入学して初めて書いた百合の花です。花の色を工夫しました。つぼみもたくさんありました。かびんのとってを苦労しました。オオイヌノフグリ、ペットボトルアートもよくできたと思います。


百合の花


ペットボトルアート


オオイヌノフグリ

 


藤山 晃代
(ふじやま てるよ)

ネットワーク神戸 通所


月曜から金曜、障害者小規模作業所「ネットワーク神戸(中央)」に通っています。シール貼り、押し花、袋詰めなどの仕事をしています。週に2回、さをり教室にて織りを楽しんでいます。また、月に2回「青陽東絵画」(神戸市立青陽東養護学校)で、月に1回「すずかけ絵画クラブ」で、絵も描いています。絵を描く
こと、さをりを織ること、ともに小さいときから大好きです。 絵画作品は、神戸市内で毎年実施されている公募作品展「ハートでアート」展で2004〜2007年、4年連続して入選したものです。


2007年ハートでアート展入選作品「楽しい散歩」

2005年ハートでアート展入選作品「お花畑のメルヘン」


2006年ハートでアート展入選作品「花につつまれて」

2004年ハートでアート展入選作品

「フェイス!顔!いろいろ」

 


小西 宏幸
(こにし ひろゆき)

福山北特別支援学校高等部3年


神楽大好き、音楽大好きの宏幸は、神楽を見たり、一人で舞うことだけでなく、絵を描くことも大好きです。以前は写真の大きさのまま、小さい絵しか描くことができませんでしたが、地域の絵画教室に行ったこともあってか、大きな立派な絵が描けるようになりました。今は学校で、この神楽の絵を使った版画制作に取り組んでいます。きっと大作になるだろうと、先生の期待も大きいようです。絵を描きながら「どうやってぬればいいかなあ」などと母や私に相談しながら、やっぱり自分の好きなように描くかわいい弟です。


 


佐藤 辰哉
(さとう たつや)

南観音小学校5年


辰哉は、地域の小学校の普通学級に在籍している5年生です。最近は言葉も達者になり、ますます人と関わる楽しさを感じているようです。そういう中で、自分で通える習い事として、1年半前から近くの書き方教室にお世話になっています。教室では、どう書こうかと考えることなく、一気に書き上げてしまうようですが、その字のなんとも味のある出来栄えに感心することもあります。これからも学校以外で時間を過ごす場所の一つとして、楽しく続けていってほしいと思います。

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ほっとハウス

私たちの「ほっとハウス」は2000年4月にオープンし、翌年から毎年、徳島県障害者芸術祭に参加しています。2007年の二作品のうち一つが「ハロー夢のたまご」。材料は新聞紙で、風船を新聞紙で包んで、思い思いの夢を詰めました。巣の部分も、細かい作業で難しかったのですが、クルクルと新聞紙を細く巻き、その上からアクリル絵の具で好きな色を塗っていきました。みんなの夢は、「みんな仲良く」「いつまでもきれいな星が見られるように」「ヒーローになりたい」「忍者になる」などいろいろ。作品は共同制作で、ダウン症者4名と知的障害者4名の計8名によるものです。


「ハロー夢のたまご」(2007年・紙)

risu
「秋のオブジェ 森の仲間たち」(2005年・木)


「バラのトピアリー」(2006年・布)

tapestori
「私の好きなもの」(2007年・布)